会長ブログ
2006年01月01日
「タロ」と「ジロ」
謹んで新春のお喜びを申し上げます。
戌(いぬ)年の平成18年(2006)が世界や
日本にとって平穏な年でありますように・・・
犬と言えば、まつわる話に枚挙の暇がありません。
極寒の地、南極大陸で1957年から1年間生き延びた2頭のカラフト犬のことは、今でも忘れることが出来ません。犬ゾリにつながれたまま置き去りにされた15頭の中で「タロ」と「ジロ」の兄弟犬は第三次越冬隊員に発見されるまで、ひたすら待ち続け、昭和基地を住みかにして生き残りました。
「共食いしたのでは?」との憶測は見事にはずれました。行方不明(6頭)以外の7頭のなきがらには、どこにも傷がついていなかったのです。「タロ」「ジロ」を知っている越冬隊員が前に進むと尻尾を振って体を摺り寄せ、隊員は涙にぬれて抱き合ったといいます。兄弟犬は野生化することなく合図も覚えていたそうです。涙と感動の実話です。人間と犬の関係を超えた深い何かを感じます。本年もどうぞよろしく・・・お元気で
2006年1月1日
みなとタクシー株式会社
社長 古野 浩